福祉用具ヒヤリハット 車いす編

前回の歩行器編に引き続き、「車いす」のヒヤリハットをご紹介します。

●ケース①下に落ちたものを拾おうとして、前方に転落しそうになる
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〈場面説明〉携帯電話を下に落としてしまい、フットサポートに足を乗せたまま利用者が慌てて拾おうとした

これは意外に多く起こっている事例です。大切なものを下に落として慌てたのかもしれません。足をふっとサポートから下さずに前かがみになったことが原因ですが、リーチャーなどものを拾い上げる福祉用具もあるので、携帯していると安心です。

【危険要因】
人:フットサポートから足を下すのを忘れていた。
人:大切なものを落とし、慌ててしまう。

 

●ケース②かかととキャスターがぶつかり、ケガをしそうになる
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〈場面説明〉レッグサポートを外しており、かかとの位置が後方になっていたため、かかととキャスターがぶつかった

車いすはこのような事象は簡単には起こらないように設計されていますが、レッグサポートを外した状態では容易に発生します。接触による皮膚の損傷や、車いすの方向が定まらないことによる危険が考えられますので、レッグサポートは必ず装着したうえで車いすを利用してください。

【危険要因】
人:介助者がレッグサポートの大切さを理解していない。
人:死角になっている個所に注意がいかなかった。
管理:レッグサポートの管理を怠っていた。

 

●ケース③介助者が急いで開こうとして、指をシートパイプとフレームの隙間に挟んだ
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車いすの操作に不慣れな人に起こりやすいヒヤリハットではないでしょうか。操作する人は、例え急いでいても基本通りに操作し習慣化することが大切です。

【危険要因】
人:正しい開き方を理解していない
人:提供者からの注意喚起が欠けていた
管理:メンテナンス不足でスムーズに開閉しない

 

今回は代表的な「ヒヤリハット」をご紹介しましたが、車いすを安全に使うための参考になればと思います。