福祉用具ヒヤリハット 歩行器編

その方の身体状況に合った福祉用具をお使い頂ければ、できなかったことができるようになり生活の質が向上しますが、身体状況に合っていなかったり、間違った使い方をしてしまうと重大な怪我を負ってしまう危険性があります。そうならないためにも危険な状況事例を「ヒヤリハット」として用具ごとに紹介していきたいと思います。

今回は転倒の危険性も多い「歩行器」についてヒヤリハットをご紹介します。

●ケース①床面がカーペットに変わったことでキャスターがうまく回転せず、転倒しそうになる

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〈場面説明〉床面がカーペットに変わったことで、キャスターがスムーズに回らなくなり、転倒しそうになった

床面の材質によりキャスターの転がりに対する抵抗が異なりますので、材質の変わり目を通過する際には注意が必要です。急に抵抗が大きくなって前方へバランスを崩すほか、急に抵抗が小さくなって歩行器のみが前方へ勢いを増してしまうなどの危険が想定されます。

【危険要因】
人:床面が変わったことを認識していなかった。
人:キャスターの回転速度の変化に身体が順応しなかった。
もの:床面が変わってキャスターに対する摩擦力が増えた。

●ケース②歩行車に座ろうとしたとき、転倒しそうになる

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〈場面説明〉 ブレーキをかけずに座ろうとした際、歩行車が動きバランスを崩した。

 歩行車のイス部分に腰掛けるときには、ブレーキを確実にかけることが重要です。ブレーキがかかっていても歩行車自体は軽量であり、足りすわりの際には動きやすいため、過度にハンドルに頼ったり、勢いをつけて動作をする人には不向きな場合があります。

【危険要因】
人:ブレーキをかけ忘れていた
人:安全にゆっくりと座ることができる脚力がなかった

今回紹介した2つの事例の他にもまだまだ危険はケースはありますので、次の機会にご紹介したいと思います。